「茶」とは

「お茶にしましょう」と言われて連想するものはなんでしょうか?
人によっては、緑茶だったり、紅茶だったり、コーヒーや麦茶、ハーブティかもしれません。

緑茶、ウーロン茶、紅茶はいずれも「チャ(※作物名はカタカナ表記)」という植物から作られています。
これらの原料となる「チャ」は、1887年植物学者クンツにより学名「カメリア・シネンシス(Camellia sinensis (L.) O.Kuntze)」と命名された、ツバキ科ツバキ属の永年性の常緑樹です 。

一方、日本では、植物の葉などを乾燥し、湯で成分を浸出した飲み物を総じて「○○茶」と呼ぶ習慣があります。
大麦を焙煎して作る麦茶や、チャの葉以外を使った薬草茶も、ドクダミ茶や甘茶のように、「茶」と呼ばれています。
これらは、学術的には「茶ではない茶」ですが、古くから、植物の個性や効能を生活に取り入れてきた飲み物といえます。

なお、当協会のホームページおよび当協会が監修する「茶」とは、ツバキ科ツバキ属に属するチャを原料として製造したものに限定しています。

アッサム種と中国種 アッサム種(上)と中国種(下)

お茶の原料となるチャの葉は同じでも、栽培法や製造法によって分類され、味や香りも変わります。

お茶どころというと静岡や京都、鹿児島などが有名ですが、日本のさまざまな地域でお茶は作られています。